こんにちは、ともです。今回は「東京ディバンカー」を遊んでみました。呪いや怪異のはびこる東京を舞台に、異能を持つ学生たちと運命に抗うダークファンタジーRPGです。App Store評価は4.49(レビュー5.6万件)。
ツイステやあんスタをレビューしてきた当ブログの流れで、「次に沼が深いのはこれ」と各所で評判の一本にたどり着きました。可愛いではなくダークな学園もの。二児の母は、果たして無事にこの沼から帰ってこられるのでしょうか。

どんなゲーム? 呪われた主人公と、癖の強い学生たち
物語の主人公は、突然の出来事から呪いを受け、異能学生たちの世界に足を踏み入れることになった一般人。攻略の相棒になるのは、複数の学園に所属する、一癖も二癖もある美形の学生たちです。カードを編成して戦うバトルと、フルボイスの重厚なストーリーで物語が進みます。
特筆すべきなのは、登場するキャラクターが「良い人」ばかりではないことです。冷たい、口が悪い、腹の底がまるで見えない。この最初の距離の遠さこそが、物語を通じて少しずつ心を開かれていく過程の甘さを、何倍にも引き立ててくれるのです。

ダークな世界観の完成度
本作いちばんの看板は、世界観の持つ独特の湿度です。都市伝説や怪異をモチーフにした事件の数々、学園ごとの派閥と隠された秘密、じわりと不穏さの漂う東京の空気。可愛いだけの学園ものとは明確に一線を画す、影のある物語が丁寧に組み上げられています。耽美なイラストの画風と、豪華声優陣の熱のこもった芝居とが、この湿度をさらに深いものにしています。
ホラーが苦手な方でも大丈夫な塩梅に調整されていますが、心をじわりとえぐってくる展開への覚悟は少々必要です。読み進める夜には、ハンカチのご用意を。

バトルと育成はシンプル寄り
バトルの部分は、カードを編成して戦うセミオート型で、属性の相性と編成の組み合わせが中心のシンプルな作りです。ゲーム的な歯ごたえを競うタイプではなく、あくまで物語とキャラクターを追いかけるための装置、と割り切った設計になっています。オート機能とスキップ機能も完備されていて、毎日の日課は短い時間できれいにまとまります。
裏を返せば、物語を読むことが目的の人にとっては「バトルが読書の邪魔をしない」快適設計だということ。この潔い割り切りは、女性向けRPGの正解のひとつだと思います。

広告と課金のお話は正直に
プレイを妨げる広告はありません。課金はキャラカードのガチャが中心で、天井あり。石の配布はイベントとログインで標準的な水準です。推しの限定カードを追うと財布が動く、女性向けアプリの標準的な構造なので、天井額を把握した計画的なお付き合いが大切です。
評価4.49は、物語とキャラへの熱い支持と、ガチャ・育成素材への注文が混ざった数字。内容への信頼は厚い部類です。

すきま時間との相性と1日の遊び方
日課は15分程度で回り、物語を読む時間は自分の裁量です。私は昼に日課、夜に子どもを寝かせてからストーリーをじっくり、という二部制。重厚な話が続くので、細切れより腰を据えた読書時間が合います。読み物として体力を使うぶん、見返りの没入感は保証付きです。
イベントのストーリーは期間限定での公開になるので、読みたい話が控えている月は、家族の予定表の隅にこっそり書き込んでおくのをお忘れなく。
ツイステ・あんスタ勢へのご案内
先輩格の2作と比べた立ち位置も整理しておきます。あんスタがアイドルの輝き、ツイステがヴィランの華やかさなら、ディバンカーは「危うさと湿度」。キャラとの距離が最初は最も遠く、そのぶん関係が動いた瞬間の破壊力は随一です。物語の重さも3作で一番なので、読み応え重視の方ほど刺さります。
ただし、推し活の体力配分にだけはご注意ください。この3作の同時併走は、経験した者として、心からおすすめしません。確実に眠れなくなりますから。
気になったところも正直に
気になる点も書いておきます。まず、物語が重厚なぶん、1話あたりの文章量が多く、気軽に流し読みできるタイプではありません。また、育成素材の周回は標準的にあり、イベント完走にはそれなりの走り込みが必要です。直近の大型更新は6月で、次の動きを待つ声もレビューに見られます。
ダークな展開が合うかどうかは、序盤の1章で判断できます。まずは無料圏で世界観との相性をお確かめください。
「優しくないキャラ」の魅力について
遊びながら考えたのは、なぜ優しくないキャラにこうも心を掴まれるのか、ということです。最初から好意的なキャラは、関係の伸びしろが小さい。対してディバンカーの学生たちは、警戒と皮肉から始まるぶん、ふとした瞬間の素顔や不器用な気遣いが、何倍にも増幅されて届きます。落差こそが感情の振り幅、という物語の古典的な技法を、本作は徹底して使いこなしています。
「この子、本当はどういう子なんだろう」と考え続けてしまう時間まで含めて、このゲームの体験です。摂取にはご計画を。
主婦の推し活としての付き合い方
生活者としての付き合い方も書いておきます。重厚な物語ものは、家事の合間の細切れ摂取だと感情が乗り切らないので、私は「週2回の夜、1時間だけ」の予約制にしています。ドラマの録画を観る感覚で、腰を据えて世界に浸る。この運用にしてから、物語の満足度が目に見えて上がりました。
課金も「月の推し活予算」の枠内で天井額から逆算。感情が高ぶった深夜のガチャだけは、翌朝の自分のために避けています。
ダウンロード前のチェックポイント
実用情報もまとめておきます。フルボイス・高品質イラストのぶん本体容量は大きめで、Wi-Fi環境でのダウンロード推奨。対象年齢12+で、流血や暴力の描写は控えめながら、精神的に重い展開はしっかりあります。機種変更に備えたアカウント連携は、始めたその日にどうぞ。
イヤホンも必須装備です。声優陣の芝居を単体スピーカーで済ませるのは、このゲームでは損というものです。
こんな方におすすめです
- 影のある学園ダークファンタジーが好きな方
- 一筋縄ではいかないキャラとの関係を育てたい方
- 重厚な読み物としてゲームを楽しみたい方
- ツイステ・あんスタの次の沼を探している方
まとめ:危うさに沈む、湿度のある学園沼
東京ディバンカーは、湿度のあるダークな世界観と、最初は心を開かないキャラクターたちとで、他の学園ものにはない「危うさの沼」を作り上げた一本でした。評価4.49という数字は、この物語に注がれるファンの熱量の証明だと思います。
私のおすすめ度は★4つ(5点満点)です。可愛いだけでは物足りなくなってきた大人の推し活に、この危うい湿度はとてもよく効きます。くれぐれも、寝る前の「あと1話だけ」には、お気をつけて。